MVNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者)が提供している「格安SIM」。プランによって違いがあるものの、携帯キャリアの回線と比べて月に数千円くらい割安になるケースも見受けられます。
家族や友人・知人、職場の同僚などから「携帯電話料金の節約に役立つ」という情報を聞いて、格安SIMの契約を検討している方がいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、格安SIMへの移行を検討中の方に向けて、メリットやデメリットを解説し、選ぶ際に考慮すべきポイントもご紹介します。
格安SIMのメリット
以下は、格安SIMのメリットです。
・料金が安い
・シンプルな料金体系
格安SIMを提供しているMVNOでは、携帯キャリアの回線を借りているため、基地局の維持費がかかりません。そして、広告費や人件費も抑えられていることから、割安な料金体系が実現されています。
ところで、携帯キャリアでは、数多くのプランやオプションが用意されています。「どれを選べば良いのか分からない」とお悩みになる場合は、料金体系がシンプルで分かりやすい傾向がある格安SIMの契約もご検討ください。
格安SIMのデメリット
格安SIMには、メリットだけではなく、以下に示すようなデメリットも存在することにご留意ください。
・キャリアメールを使えない
・通信速度が遅かったり、不安定だったりするケースがある
・クレジットカード以外の決済方法を選べない業者が多い
・初期設定を自力で行わなければならない
格安SIMでは、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」といったキャリアメールを使えません。金融機関や通販サイトなどに登録している場合は、あらかじめGmailなどに変更しておく必要があります。
また、携帯キャリアに比べて、通信速度が遅かったり、不安定だったりするケースがあります。ただし、一瞬のラグも許されないオンラインゲームをプレイしているのでなければ、そこまで気にならない程度の差です。
ちなみに、格安SIM業者では、「クレジットカード」以外の決済方法を選べないケースが殆どです。一部業者ではデビットカードや口座振替でも決済を行えますが、クレジットカードを持っていない方は選択肢が狭くなります。
そのほか、格安SIMがご自宅に届いた際に、「APN設定」などの初期設定を自力で行う必要があることもデメリットといえるかもしれません。ただし、分かりやすいマニュアルが付属しているので、説明通りに進めていけば、基本的に悩むことはないでしょう。
格安SIMを選ぶ際に考慮すべきポイント
格安SIMを選ぶ際にチェックすべきポイントは、「通信速度」および「料金」の2つです。
格安SIM業者の公式サイトには「下り〇〇〇Mbps、上り●●●Mbps」といった具合に「理論的な最高速度」が記載されているのでチェックしましょう。ただし、あくまでも「ベストエフォート」であり、実際に使用した際には理論値よりも低くなる可能性があることにご留意ください。
料金については、「データSIM」の方が「音声SIM」よりも安い傾向が見受けられます。ただし、データSIMでは音声通話を行えません。
「LINE」の通話機能や「050 plus」「SMARTalk」のようなIP電話を利用する方は、「データSIMでも問題ない」とお考えになるかもしれませんが、LINEやIP電話(050ではじまる電話番号)に対応していない官公庁や企業も数多く存在します。
すでに1台目の携帯電話をお持ちの方が2台目を選ぶ際にはデータSIMでも問題ありませんが、「1台しか持たない」という方は料金がやや割高であっても音声SIMを選ぶ方が良いでしょう。
携帯キャリアでも割安なプランが増えているが、サポートが充実していないケースが見受けられる
最近、携帯キャリア各社でも、格安SIMと同等レベルの割安な料金体系が提供されるようになりました(NTTドコモの「ahamo」、auの「povo2.0」、ソフトバンクの「LINEMO」、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」)。
ただし、携帯キャリアの割安プランでは、「電話によるサポート」が実施されておらず、トラブルが発生しても自力で解決策を探すか、チャットや問い合わせフォームなどで質問しなければならない場合があることにご留意ください。
格安SIM業者の中には、「電話によるサポート」を実施しているケースがあります。「万が一、トラブルが発生した際にリアルタイムで通話しながら相談したい」とお考えの方は、同程度の料金体系なら、携帯キャリアの割安プランよりも、サポート体制の整った格安SIM業者を選ぶと良いでしょう。 本記事が、格安SIMへの移行を検討している方のお役に立つことができれば幸いです。